2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ネパールから雲南と、コメを常食する民族を訪ねた調査記録。各民族の歴史と環境に応じたコメ食の様子がうかがえる。ただ、著者の文化に対する評価や、かの地の政府に対するおもねりのようなものが見え隠れするのはあまりよい印象を受けなかった。 この本が書…
美と芸術と感性に関する哲学である「美学」について、第一人者である著者が様々な実例とその解釈を元に解説してくれている。用語の難しさを乗り越えて、その一端を覗くことができた。 神の存在と美の関係など、思索の道は果てしない。門外漢のワタクシでも、…
縦書き・横書き自在の日本語。これは世界でも希有の言語なのだとか。江戸時代末期に横書きが導入されて以降、現在の左横書きが主流として定着するまでの動きについて、豊富な資料を基に分析している。 「右横書きは伝統的なもの」というのが誤った認識である…
環境衛生監視員としての体験を元に、水道・結露・ダニ・プール・銭湯など身の回りの「水」についてのあれこれをまとめた本。知っておいて損はない内容であった。 とはいえ、冒頭の体験談は同じような内容の繰り返し、なんだかくどさを感じてしまった。
2003年6月いつの間にか成立していた有事法制について、日本国憲法の平和主義や基本的人権尊重の立場から厳しく分析した本。一読して、「有事法制」の問題点の多さに驚かされた。 最終章で「有事法制」が発動される場面のシミュレーションがなされている。こ…
耐震設計を初めとして、建築物に係る構造設計の基礎知識について平易に解説してくれている。一部難解なところもあったが、図表の入れ方が過不足なく理解の手助けになった。現存の建物の紹介がもう少し多ければ、もっと楽しい読み物になっただろう。 建物を見…
多数の練習問題を交え、理論と実践で社会人に必要な文章力をつけさせようとする本。 中学生のころ文法が得意だった私としては、もっと掘り下げた内容を期待していたのだが....。いささかもの足りなさを感じてしまった。 「耳触り」(同書p210)という表現は…
淡水魚・海水魚を問わず、魚に関するよろず知識を100集めたコラム集。興味の赴くままに、どこからでも読み進めることができる気の張らない読み物であった。魚屋や水族館に行くのが楽しくなる本です。