2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

阿辻哲次「漢字の知恵」ちくま新書(2003年) ISBN:4480061487

漢字の知恵 (ちくま新書)作者: 阿辻哲次出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/12/09メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 身近な漢字50文字の字源や字義、熟語や派生語など、面白くてためになる四方山話の拾遺集。漢字文化圏の共通性から脱却…

水野肇「クスリ社会を生きる」中公新書(2000年) ISBN:4121015630

クスリ社会を生きる―エッセンシャル・ドラッグの時代 (中公新書)作者: 水野肇出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/11メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 主に医療機関で投与される医薬品を中心に、抗生物質と耐性菌、薬…

三田誠広「父親が教えるツルカメ算」新潮新書(2006年) ISBN:4106101750

父親が教えるツルカメ算 (新潮新書)作者: 三田誠広出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/07/14メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る 小学生の頭を悩ませるツルカメ算など、中学校入試問題には難問奇問が多い。しかし、基礎的な考…

丸山健夫「『風が吹けば桶屋が儲かる』のは0.8%?!」PHP新書(2006年) ISBN:4569654320

風が吹けば桶屋が儲かる確率は? 宝くじの期待値は? 同じ誕生日の級友がいる確率は? 等々、身近な題材から確率や統計の考え方を説きおこした本。数式が少なくややまどろっこしく感じられる部分もないではないが、著者の丁寧な叙述はわかりやすく、数学に苦…

大鹿靖明「ヒルズ黙示録・最終章」朝日新書(2006年) ISBN:4022731133

ライブドア事件と村上ファンド事件について、公判記録や関係者からの詳細な取材により実態を明らかにしようとした本。単純な「堀江悪玉」論とは一線を画したスジ読みが興味深い。事件の真相もさりながら、著者による検察批判も展開されている。取材対象に近…

金子雅臣「壊れる男たち」岩波新書 野塩(2006年) ISBN:4004309964

立場を背景にした性的逸脱=セクシャルハラスメントの被害はあとを絶たない。著者はこれまで「女性問題」として捉えられてきた「セクハラ」を「男性の問題」であると位置づけている。本能的な性衝動を抑えきれない男性は自らの優位性が否定される状況の下で…

中村博男「松浦武四郎と江戸の百名山」平凡社新書(2006年) ISBN:4582853447

蝦夷地探索で知られる松浦武四郎はまた登山家でもあった。彼の生涯をたどり、足跡を残した名山を紹介している。本書は伝記ではなく、さりとて登山ガイドともいえず、やや中途半端な感は否めない。地図がないのもワタクシとしては減点要素であった。百名山ブ…

渋井哲也「ウェブ恋愛」ちくま新書 駅前(2006年) ISBN:4480063285

インターネットのウェブサイトで出会い恋愛する人々。多くの事例の積み重ねから見えてくる今どきの電脳空間恋愛事情を、著者の経験も交えながら描き出そうとしている。文字主体のコミュニケーションだからこそ盛り上がる恋愛感情がある、ということは経験的…

山本太郎「新型インフルエンザ」岩波新書(2006年) ISBN:4004310350

インフルエンザウィルスの構造や世界的流行の過程を分析することにより、新型インフルエンザに如何に対応すべきかを考察している。トリ・豚・ヒトの生活領域が近接しているアジア各国の状況が改善されぬ限り、鳥インフルエンザウィルスが変異して感染するの…

柴田三千雄「フランス史10講」岩波新書(2006年) ISBN:4004310164

フランスの地域国家の成立から今日に至るまでの政治体制の変遷を10章にわたって概説した本。フランス政治というと脊髄反応のように「革命」という印象がとても強いが、それは一時の激情によって引き起こされるものではなく、多くの必然の積み重ねからもたら…