2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ネットやケータイにはまる若者の心理に関する香山氏の分析と、森氏によるいくつかの実態報告。それを踏まえて親や子はそれぞれどのように対応していけばよいのかという提言をまとめた構成になっている。しかしながら、「少女たちは自己への不安から関係性を…
書名の問題のほか、住宅街の真ん中にある高級フランス料理店や在庫をたくさん抱えた自然食品の店など、身近にある一見不思議な経営形態を題材に、会計的な考え方の基礎を易しく説いた本。発展的学習につながるよう、用語集や格言などがまとめられているのも…
日本人の法意識はどのように形成され、如何なる変遷をたどったのか。江戸のお白洲から明治以降の裁判所へと切り替わる制度面を踏まえ、フランスやドイツ法の流れを強く受けた明治時代から戦後のアメリカ法の影響までを明らかにしている。不平等条約改正のた…
環境経済史の視点から、江戸時代の自然環境と経済活動、人口動態の関わりなどについて述べている。鎖国政策の下、国内での自給自足生活を発達させ、約四千万人もの人口を支えてきた当時の社会経済制度には様々な矛盾やひずみもあっただろうが、エネルギーの…
「緩急自在」をキーワードに、速度重視の開発一辺倒ではなく、自然や周囲の人間関係をも含めた環境との調和を図り、より豊かな生活をおくろうと勧める本。食事・旅・学習・長寿社会など、ジャーナリストとして長年見識を積んできた著者ならではの知見が並ん…
設問形式をとっていて読み進むのは容易だが、内容そのものを身につけるのは難しい。大学の一般教養で学んだ「論理学」という予備知識がなかったら、何のことやらさっぱり分からなかったかもしれません。
三国志に出てくる人物や出来事を100項目にまとめた一冊。三国志(演義)そのものは面白いのに本書はイマイチ読みづらかった。地図の出来が良くないことと、重複する項目・内容の整理がなされていないからだろうか。
20世紀を通じての日本「教養主義論」論。「教養」の価値が尊ばれた時代からその輝きを失うまでを文献から丹念にたどり、今現在「教養」をどう捉えるべきかを考えさせてくれる。 教養なき人に品格を求めるのはどだい無理な相談なのだろうか。本書を電車内で読…
本書が読者層として狙っているのは軽症うつの中でもさらに軽度の「マイルドうつ」といった範疇に入る人のようで、入門書としてはまずまず十分な内容であろう。 題名に惹かれた訳でもないが、何となく手にとって読んでみた。そういうこともたまにはあります。