2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
著者のいう「ウソ」とは「常識」と置き換えることもできるだろう。宝くじや児童虐待、裁判員など巷で流布する情報・知識が如何に虚偽に満ちているか、具体的な根拠を挙げながら痛烈に批判する。政府は勿論マスコミに対しても鋭い筆鋒で迫る姿勢は痛快ですら…
銀行の暗証番号を例に、ネットワークシステムにおけるセキュリティの問題を解説した本。安全性と利便性の相反する要求をいかに叶えていくか、また、インターネット上での個人情報の取扱の危険性などについても豊富な事例を元に取り上げていて理解しやすい。…
週刊現代に連載した「海を見に行く」の第2集。日本各地8箇所の海辺をあてもなくうろついて、地元の美味いものを飲み食いし、人々と交流している。著者の文章からは単なる通過者・旅行客としての視点ではなく、地域の人々に寄り添った姿勢が垣間見えて好ま…
一時は「世界一安全な国」という神話すら信じられてきた日本。しかしいまや犯罪は増加の一途をたどっている。それに対する対策は、犯罪者の人格・環境・境遇などを探るばかりで本質的なものとは成り得ていない。著者は「犯罪機会論」の視点から、欧米での実…
ここ数年、テレビ業界は様々な不祥事に揺れている。公共性を問われる一方で、文化的貢献度には疑問が投げかけられている。放送のあるべき姿の理念とは、それを実現するための制作側・視聴者側の心構えとは。NHKで長年プロデューサーとしてテレビ放送制作の最…
自ら「もてない男」と名乗る著者が跳梁跋扈するフェミニスト連中を一刀両断、返す刀で恋愛や結婚、出会い系サイトなどを次々と斬りまくる。一度結婚し、離婚した著者ならではの迫力と説得力が溢れているといえよう。 サブタイトルに「女性嫌悪を超えて」とあ…
本来は自由に空を羽ばたいているはずの野鳥が「籠の鳥」にされている。しかも、中国で捕獲されたと偽って……。香港、中国本土に存在する野鳥市場と、それを悪用している日本国内の「愛鳥家」、密猟者たち。また、彼らと全力で闘っている人々の姿を突撃取材(…
16世紀・大航海時代以降、欧米列強によって分割支配されてしまった太平洋の島々。そこには日本の存在が微妙に影を落していた。そんな歴史の過程をしっかりと見据え、これからのあるべき姿を考えさせてくれる一冊。 南の島の楽園伝説は夢物語であるが、どこか…
第三世代携帯電話の展開を巡り、激しいシェア争いを繰り広げるドコモとau。企業風土から戦略、機器メーカーとの共同歩調と対抗心など、関係者からの詳細なインタビューから浮かび上がってくる両社の努力する姿は力強く頼もしいものである。 すっかり置き去り…
「一億総うつ」と言われるようになって久しい。カウンセラーである著者が解く実践的対応法は「周囲に弱音を吐き、苦しみや自己否定感をも受容せよ」とのこと。それができたら苦しくないのですけれどね。
今も昔も大方の人が外国語の小説を楽しむには翻訳家の存在が欠かせない。明治大正期に欧米文学を翻訳した14人の文人に光を当て、翻訳が如何になされ如何に認知されてきたかを追究した本。著者も数々の翻訳を手がけているそうで、同業者の大先輩のことを尊敬…
身体にメスを入れずガンを治すという放射線治療とは如何なるものか。現役医師である著者がその理論と実際をわかりやすく解説してくれている。普通の日常生活を続けながら通院して一日数分の照射で済み、しかも極めて高い制御率という実績があるのなら、この…
棒グラフ、線グラフ、点グラフ等々、統計グラフの表現技法について詳細に説明した一冊。何のためにグラフを書くのかを常に意識し、誤解を生じさせないものに作り上げる勘所を具体的事例に基づいて解説してくれており、正しいグラフの書き方・読み方、さらに…