高田里惠子「グロテスクな教養」ちくま新書(2005年) ISBN:4480062394

 20世紀を通じての日本「教養主義論」論。「教養」の価値が尊ばれた時代からその輝きを失うまでを文献から丹念にたどり、今現在「教養」をどう捉えるべきかを考えさせてくれる。
 教養なき人に品格を求めるのはどだい無理な相談なのだろうか。本書を電車内で読みながら、つらつら考え込んでしまいました。