平山廉「最新恐竜学」平凡社新書(1999年) ISBN:4582850111

 カメ研究の専門家の立場から、化石標本をもとに恐竜の真の姿を探った本。「温血動物だった」「子育てをしていた」との説はいずれも妥当ではないとし、絶滅の理由についても「隕石の衝突による寒冷化」という短期的なものではあり得ず、より長期間の気候変動が原因だったとしている。
 もし気候変動が起こらず恐竜が闊歩する地球が続いていたら、人類の繁栄はなく、また環境破壊もなかっただろう。「神」は選択を誤ったか....。