清水義範「日本語の乱れ」集英社(2000年) ISBN:4087744981

 「日本語」を題材にした12の短編小説集。言葉の乱れ、うわさ話の伝播から人称代名詞、小説の題名、国語学習の手引き、果ては名古屋人を茶化すお話しまで、著者お得意のウィットに富んだ構成で楽しませてくれる。
 表題作の中で「(配線を)『繋げる』は誤り」と指摘しているが、確かに『繋ぐ』が正しいようだ(小説のネタではないですよね?!)。注意しておこう。