辰濃和男「四国遍路」岩波新書(2001年) ISBN:4004307279

 七十歳を目前に、自らの足で四国札所八十八カ所を巡る二度目の遍路の旅に出た著者の道中記。読み進むうちに、行間から光や風、土や時間を感じられるようになり、著者と共にへんろ道を歩んでいる気分を味わえる。
 無心に歩く。歩くうちに感じるものを受け入れる。千数百キロの旅はとても長いが、得るところも多いのだろう。いつか私も歩いてみたい。