福岡伸一「プリオン説はほんとうか?」講談社ブルーバックス(2005年) ISBN:4062575043

「伝達性スポンジ状脳症(狂牛病スクレイピーヤコブ病などと感染するものによって異なる名称を与えられている)の発病はプリオンに起因する」その発見者としてノーベル賞を受賞したプルシナー。しかし、その理論に綻びはないのか。様々な角度からの分析により、著者はプリオン病原体説に異を唱えている。著者の考察が正しいのなら、現在とられているBSE対策は必ずしも妥当ではないということにもなるのだが…。
 長い潜伏期間を持つという伝達性スポンジ状脳症。その真相が究明されるまでには、我が身は消えているかも知れませんなぁ。