なげださない/鎌田實

なげださない

なげださない

 元・諏訪中央病院長である著者が見聞した「なげださない」人生の数々。病や怪我(戦争や放射線被曝など)、障害に幸せな日々を奪われた人が、それでもあきらめず強く前向きに自らの生を全うしようとする姿と、それを周りで懸命に支える人々の善意の輪を描き出している。読後の感動が以前の『あきらめない』に及ばないのは、ワタクシの心理状況の差なのか、それとも題材の差なのか…。