花はふしぎ/岩科司

 ワタクシたちは一輪の花に癒しを求めるが、花は植物が遺伝子を残していくための重要な器官であり、そのためにさまざまな進化を遂げている。花の基本構造と役割に始まって、発色や開花の仕組み、環境適応力などをフィールドワークと化学分析とで明らかにした一冊。構造式が苦手な人(ワタクシもですが)は多少我慢も必要だが、適宜盛り込まれた図版とカラーの口絵が理解を助けてくれる。