高木健一「今なぜ戦後補償か」講談社現代新書(2001年) ISBN:406149578X

 第二次世界大戦時に日本軍が展開したアジア・太平洋地域において、暴行・略奪・徴用などで不当な被害を受けた人が多数いた。彼らに対する日本国政府のこれまでの対応と、補償のあるべき姿について、ドイツや米国などの例もひきつつ論述している。戦後60年、未だに十分な対応ができていないことを残念に感じた。過ちは過ちとして認めるところから信頼は生まれてくるのだと思う。
 無邪気に「韓流ブーム」とやらに踊る人々にも考えてほしい事柄である。