勢古浩爾「まれに見るバカ」洋泉社(2002年) ISBN:4896916018

 「わたしはバカはきらいである」という刺激的な書き出しで始まる一冊。著者の基準で「バカ」と認定された知識人から市井の人々まで、「バカ」の実態を余すところなく伝えている。世の中には周りの見えていない自分本位の「バカ」がいかに溢れているか、著者の舌鋒は厳しい。その視点は一々頷けるもので、自分はこうなってはいけないとの思いを新たにした。
 私も莫迦は嫌いです。....と思う時点で莫迦なのかも知れないが。