大嶽秀夫「日本型ポピュリズム」中公新書(2003年) ISBN:4121017080

 1990年代から今世紀初頭までの主に国政の状況を分析し、各政権がどのようにして成立し、また崩れていったのか、その背景にあるポピュリズム的力学により明らかにしている。議院内閣制でありながら所属政党内部との抗争?に明け暮れて改革が遅々として進まないという現状をどう考えればよいのか、大きなヒントを与えてくれていると思う。
 副題の「政治への期待と幻滅」が含意するものは、結局は民意の低さなのかも知れない。