久保田淳「富士山の文学」文春新書(2004年) ISBN:416660404X

 太古の昔から日本人を魅了して止まない霊峰・富士。古代から近現代に至る文学の中で、富士山がどのように描かれてきたのかを丹念に拾い集めたアンソロジー。富士を尊く崇める人、敢えて低める人など、いずれにせよ富士山は文人墨客の精神に大きな影響を与えているようだ。
 太宰治の「富嶽百景」は私も好きな作品である。好みの書を携えて、いつかまた富士を訪れてみよう。