市川拓司「いま、会いにゆきます」小学館(2003年) ISBN:409386117X

 あまり小説は読まないワタクシだが、書店でたまたま手に取り、一気に読み進んでしまった(実は本書を初めて読んだのは書店での立ち読みでした。今回は2度目の通読なり)。雨の季節に帰ってきた、亡くなったはずの妻。その謎解きもなかなか見事だが、なんと言っても別れの切なさがたまらない。
 僅か数週間でも「再会」できたのは、幸せなことなのだろうなぁ。それとも却って寂しさが募るのだろうか。