松崎哲久「名歌で読む日本の歴史」文春新書(2005年) ISBN:4166604481

 古代から江戸に至る各時代の歌人100人を取り上げ、その人となりや代表作、関連する歴史敵出来事などを紹介している。高校の古典の授業で学ぶのはせいぜい新古今和歌集までだが、確かにその後の時代の歌には趣が乏しく感じられる。これは馴染みがない為ばかりではないだろう。
 中世まで、政治家は歌人でもあった。いまの政治家諸氏、歌を詠むくらいの素養は持ち合わせているのだろうか。