海賊の掟/山田吉彦

海賊の掟 (新潮新書)

海賊の掟 (新潮新書)

 マラッカ海峡などで今なお頻発する海賊行為。本書ではその現状に加え、欧州や日本における軌跡をも紹介している。勿論それぞれの関連といえば「海上における略奪行為」という一点のみ。それぞれを主題にしてもっとふくらませても良かったのに、と感じられる。
 「海賊」というと髑髏の旗に酒飲みの荒くれ男という印象が強いが、幼少時の刷込記憶を今なお強化する映画や漫画、物語の影響力は大したものだ…って、なんだかなぁ。