美しい日本の身体/谷田部英

美しい日本の身体 (ちくま新書)

美しい日本の身体 (ちくま新書)

 日本人の立ち居振る舞いの美しさ、その根源はどこにあるのか…。和服や履き物といったハードウェア面、仕草や坐り方、伝統芸能における身のこなしなどというソフト面、さらには「美」を形として残した仏像彫刻などから多角的に探った本である。伝統文化の持つ「型」に秘められた身体の自然な有り様は無駄がなく、それ自体に美しさも伴う、ということか。分析的でありつつ哲学的でもある著者の叙述の中から、読者は自らの内なる美意識を刺激されることだろう。(他人行儀な書き方ということはつまり、ワタクシがよくわかっていない証拠であります)