自然流「だし」読本/船瀬俊介

自然流「だし」読本

自然流「だし」読本

 味覚の原理の説明に続き、各種天然だし(かつおぶし、煮干し、こんぶ、しいたけ)の長所を指摘し、製法や生産地の様子を詳しく述べている。だしの取り方とそれを活用した献立例の紹介に加え、塩やみりんについても「非」化学製法を支持する立場から著者なりの選択基準を披露している。巻末には著者推奨の各種簡易だし製品を列挙しているが、刊行から既に17年。どれほどのものが残っているかはわからない。「だしの素」にも良心的な製品はあるのだろうか。