2007-08-31 核爆発災害/高田純 核爆発災害―そのとき何が起こるのか (中公新書)作者: 高田純出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/04/01メディア: 新書 クリック: 28回この商品を含むブログ (18件) を見る 広島、ビキニ環礁、セミパラチンスク等の核爆発現場における詳細な調査を元に、核爆発の原理を解説し、それが起こった際の被害や後遺症を被曝線量により分類、有事の際の防護対策などを具体的に述べている。高層ビルの外壁では遮蔽性能が低いこと、その地下階も構造によっては瓦解の懸念があること、気密性を高めることが重要であることなど、とても参考になる。東京でのシミュレーションが最終章にあるが、実際にはどうなのだろう。かの国の技術がどれほどのものなのか。また、地下鉄の活用は現実的に不可能であろう。有事が起こらないことを願うばかりか。