歴史の嘘を見破る/中嶋嶺雄 編

 明治以降、日中間には歴史観の相違をはじめとして様々な争点が存在している。そのうち35の問題について、日本側の見解(正確には各論者の見解)をまとめた本。各論者により冷静な傾聴すべき分析もあれば、感情論の範疇を超えないお粗末な言説もあるが、本書は雑誌の特集記事を元に著されたものであり、出版元の思想傾向も考慮すれば、一定のバイアスが掛かっているのは至極当然ともいえよう。