キャラ化するニッポン/相原博之

キャラ化するニッポン (講談社現代新書)

キャラ化するニッポン (講談社現代新書)

 誰もがキャラクター好き。そして、生身の現実よりも仮想現実へ、真の自分よりもキャラ化した自分へ――今日の日本社会を著者は「キャラ化してしまった」と指摘する。キャラを演じることにより自らの居場所を作り、自己を確立したと感じるのは若者に限らない。ネット社会においては、その傾向はますます強くなっている。行き着く先はどうやら明るくはないようだ。