王道日本語ドリル／金武伸弥

王道日本語ドリル (集英社新書 428E)

　書名のとおり、日本語にまつわる諸問題をドリル形式で出題・解説した本。敬語、慣用句、漢字、仮名遣いなど、間違いやすい事例を多数取り集めている。内容は著者御自身が『王道』と仰るのだから万全なのでしょう。言葉は変わりゆくものであるけれど、意思疎通の手段としてはその意味を各人が共通の認識で理解していなければ「記号」として成り立たない。生活・文化に密着したことわざの解釈には気をつけていく必要があるだろう。
　こうした本を読むと自らの理解度を客観的に見つめることもできるし、豆知識として他人にひけらかすこともできる。問題と解答が４頁ほどにまとめられているので電車内での短時間の読書にも重宝する。まぁ、隣に座った人が覗き込んでくるのには閉口しましたが(苦笑)。