訓読みのはなし/笹原宏之

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

 中国から持ち込まれ、日本語の文字化に大きく寄与した『漢字』。その文字に大和言葉を当てはめる「訓読み」という使用法がそれに拍車をかけた。本書では訓読みの成り立ちや背景、言葉の使い分けなどについて、かつて同様に漢字文化圏を形成していた朝鮮や越南での用法なども取り上げつつ、日本独自の訓読みの奥深い世界を紹介している。