とっておきの東京ことば/京須偕充

とっておきの東京ことば (文春新書)

とっておきの東京ことば (文春新書)

 消えゆく『東京ことば』。古い言葉や言い回しの裏に秘められた人々の思いやりや暮らしぶりについて、名残を惜しみつつ記録した一冊である。

 落語や芝居の中に辛うじて残されているとはいえ、人々の生活と切り離された言葉は単なる記号へと移ろいゆくものだ。単なる郷愁ではなく、守るべきもの・伝えるべきものとして大切な何かが『東京ことば』にはあったように感じられる。


 …なんて、利いた風なことを言やァがって。お里が知れるね>ワタクシ