日本人はなぜ環境問題にだまされるのか/武田邦彦

日本人はなぜ環境問題にだまされるのか (PHP新書)

日本人はなぜ環境問題にだまされるのか (PHP新書)

『CO2増加による地球温暖化を食い止めよう』『京都議定書を確実に履行しよう』という世間の風潮は強まるばかりだが、著者は本書でこれらの言説を真っ向から否定している。1990年を「基準」とする京都議定書の不備や、CO2の増加と平均気温(著者によればこれすら怪しいものらしい)上昇の因果関係の誤りを論理的・科学的に指摘し、読者には技術力の向上により環境を改善していける可能性を示唆している。


本来は環境の問題だったはずの「温暖化」が、排出権取引など商売の様相を呈してきたあたりから胡散臭さを感じてきた。政府やマスコミは正しい情報を流す義務があるとワタクシも思う。だからといって資源の無駄遣いを容認して良いわけでもないのだが…。