戦国時代の大誤解/鈴木眞哉

戦国時代の大誤解 (PHP新書)

戦国時代の大誤解 (PHP新書)

世の中は「歴史」ばやり。しかし、テレビドラマはもちろん、映画や小説で描かれる戦国時代は虚像ばかり――著者はそう指摘する。信頼するに足る資料をいくつか総合すると、そこには我々に植え付けられたものとは全く違う姿が導き出されるというのだ。人物しかり、事件しかり、合戦や築城の様子もまた然り。娯楽と見栄えばかりを優先する民放のドラマばかりでなくNHKの大河ドラマにも、たくさんの創作と歪曲、誤認があるとのこと。そのあたり、視る側の知識と良識も問われそうだ。

まぁ、決して戻ることのできない「過去」である。あれこれ想像してみるのは楽しいことだ。