藤森照信「人類と建築の歴史」ちくまプリマー新書(2005年) ISBN:4480687122

 文明の発祥から今日に至る建築物の歴史を、社会構造や生活形態などと合わせ時系列的に解説した本。文明・文化の獲得により巣穴は「住居」として作られるようになり、さらには生活に関わりのない「神」を崇めるための施設が建てられるようになった過程がよく分かる。建築のデザインといった要素については簡潔にして要所を押さえた説明になっている。