足立紀尚「牛丼を変えたコメ」新潮社新書(2004年) ISBN:4106100827

 北海道で生産される「きらら397」誕生までを追った実録。様々な苦労を積み重ねて稲作を定着させ、さらには食味を改善していく一連の営みには圧倒される。バイオテクノロジーのなかった時に、交配だけで新品種を生み出した先人の努力は称えるべきだろう。
 米が出来るまでには八十八の手がかかる、などという。食事の時には感謝の気持ちを忘れずにいたいものである。