織田淳太郎「コーチ論」光文社新書(2002年) ISBN:4334031757

 スポーツ選手の記録・成績向上に寄与するコーチ。しかしコーチの誤った適切でない指導により可能性を失った選手も数知れないという。本書は主に指導の成功事例を元に、あるべき姿を模索している。「名選手、名監督ならず」とはよく言われるが、コーチも同様だろう。自らの経験を条件の異なる他人に当てはめようとしても結果は異なって当然である。心身両面の指導のあり方が問われる昨今、スポーツのコーチばかりでなく職場や学校においても同様の事態は発生しているのだ。