竹内一郎「人は見た目が9割」新潮新書(2005年) ISBN:4106101378

 対人間の情報伝達において言語によるものは僅か7%に過ぎず、殆どが非言語によるもの(ノンバーバル・コミュニケーション)であるとして、様々な事象から解説をした本。この手の心理学入門系書籍を何冊か漁った経験のある読者なら「あぁ、どこかで読んだなぁ」という内容が多く、ワタクシとしてはマンガの表現法を引き合いに出した部分に多少目新しさを感じた程度であった。
 もちろん、昨年来のベストセラーの一冊で、文章のわかりやすさや適切な挿絵の助けもあり、入門書として読みやすい本であることは間違いない。図書館に希望を出してから手にするまで一年近く待たされたが、まぁ「ベストセラー」であるが故に売れ続けたのかな、などとも思うのであった。