犬と話をつけるには/多和田悟

犬と話をつけるには (文春新書)

犬と話をつけるには (文春新書)

 盲導犬訓練士の著者による、犬を訓練する具体的手法が満載の本。その穏やかな筆致の向こうに、盲導犬とそのパートナーの人生・暮らしが仄見えてくる。「盲導犬によって人生が変わるのではない、あなたが人生を変えたのだ」という投げかけは、生きることの主体である自分という存在のかけがえのなさを浮き彫りにする。
 今は愛玩動物を飼っていないワタクシだが、また何か一緒に暮らして面倒を見るのも悪くないように思えます。