わが子に教える作文教室/清水義範

わが子に教える作文教室 (講談社現代新書)

わが子に教える作文教室 (講談社現代新書)

 小学生の子どもを対象に、わが子に作文の面白さや技術・技法を教えるための実践的指南書。まずは誉めてやり、書くことの楽しさを感じさせること。そして読み手を理解させ共感させるための具体的手法を助言していく…とまぁ、大雑把にまとめるとこういうことになりそうだ。本書内で著者が指摘していることだが、まずは親が本を読み、また文を書くことを日々実行していれば、子どももそれを所与のものとして抵抗なく受け入れていくことだろう。子どもの教育には親の姿勢が前提となるわけだ。
 それにしても本作には小学生の作文例がいくつも取り上げられているが、実はこれ、著者お得意の文体模倣の産物ではないか、と勘ぐっております。ふふふ。