漢字は中国から移入された文字であるが、訓読との融合や送りがなという使用法により中国における文字の位置を超え、日本独自の発展を遂げた……等々「ぷち」
ナショナリズムを刺戟してくれそうな、漢字にまつわる随想録。部首は意符の部分を取る、ということを(恥ずかしながら)本書のおかげで知りました。問、悶、聞は「モン」と読む、即ち音符が「門」なので部首は『もんがまえ』ではないという理屈だそうな。これを知っていたら、
漢和辞典を使うのももう少し容易だっただろうに。果たして中学か高校で教わったのだろうか。本書では他にも
異体字・
常用漢字・
人名用漢字などについて漢字辞典の編者ならではの細かい視点から詳しく考察しており多々参考になりました。
パソコンの
FEPまたは
IMEにより入力が容易になったため、「読めても書けない」という状況は強化される一方だ。なるべく手を動かして、正しい漢字を使いこなしていきたいものである。