使える!『徒然草』/齋藤孝

使える!『徒然草』 (PHP新書)

使える!『徒然草』 (PHP新書)

 鎌倉時代末期に成立した日本を代表する随筆集『徒然草』。その一節を現代に当てはめて解釈することにより、人間的上達を求める人、日々の暮らしを深く味わいたい人などを今なお先導する格言としての力を持っているのだ。原書を音読し現代語訳を考えていると、あら不思議。雑念はスッと消えている。そういえば、本書の著者は『声に出して読みたい日本語』を著していたのでした。
 徒然草を編んだ頃、吉田兼好は50代手前。ワタクシはここまでの境地には到達できないだろうなぁ。徒然なるままに日暮らし、この程度の雑文を散らすのが精一杯です。