考えないヒト/正高信男

考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))

考えないヒト - ケータイ依存で退化した日本人 (中公新書 (1805))

通話・メール・Webによる情報検索――日常生活の必需品とまでなった感のある「ケータイ」。しかしそれによって、現代日本人は深い思慮深さや洞察力、社会性、結束力を喪失し、さらには「自己」を見出せないという、文化を持たない退化したサルになりつつある……。霊長類研究者である著者はそう警鐘を鳴らしている。

身の回りを顧みるに、著者の指摘に頷かざるを得ない。
我々はいったい何処へ向かおうとしているのだろうか。