1ポンドの悲しみ/石田衣良

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

続いて読んでみた。こちらは男女の恋愛模様を描いた短編集。6作目まで爽やかなときめきやじれったい切なさなどを感じながら読み進んたが、7作目はいきなり官能的描写が多く戸惑った。この作品だけ毛色が異なりすぎて、どうも落ち着きません。8作目以降はまた元の味わいに戻っているので余計にそう思えるのかもしれない。書名に据えるくらいだから、編集者はこの作品集を象徴するものと考えたのだろうか? 浅薄者にはわかりません。