眠る秘訣／井上昌次郎

眠る秘訣 (朝日新書)

睡眠障害が増えているというが、そもそも眠りとは何なのか。これまでの研究成果を集大成し、より良い眠りとの付き合い方を指南してくれる一冊である。
本書で著者は、８時間睡眠に拘る理由はなく睡眠の質こそが重要であること、個々人にふさわしい睡眠時間数はバラバラであること、夜更かし朝寝坊になりやすい社会環境ではあるが概日リズムに従ってできるだけ規則正しい生活を送ることなどを説いている。
意思の力で睡眠を支配しようと自惚れることなく、生物としての必要な休息をとるべきなのだろう。